2008年12月28日

『方言のアクセント①②』

 ことばのなまりというとき、私たちは方言的なアクセントを指していることが多いです。標準語のアクセントを習得するのはなかなか難しいものです。なぜなら、アクセントには、型(高低のパターン)と、単語のグループ(2音節は5グループ)があり、それが組み合わされるのですが、標準語と方言とでは、その組み合わせが異なるからです。

 例えば「鼻」と「花」。大きな違いは、標準語は必ず1拍目と2拍目が異なる高さになりますが、方言はそうならないことです。次回に例を出して説明します。

(高江洲頼子・沖大教授、“ちゅくとぅば” ⑤、沖縄タイムス 12/27 )


 2音節の単語の助詞がついた形(標準語「が」、首里方言「ヌ」)を例にして、単純化して比べてみましょう。

 「①鼻が、②音が、③花が、④船が、⑤雨が」は、
標準語では、①低高高、②③低高低、④⑤高低低、
首里方言では、①②高高低、③④⑤高高高と発音されます。

 実際に発音して比べてみると、違いが分かると思います。

 方言世代は各方言のアクセントが、ウチナーヤマトゥグチになってあらわれます。
 若者層は、混同し、単純化が起こって、無アクセントになっています。

(高江洲頼子・沖大教授、“ちゅくとぅば” ⑥、沖縄タイムス 12/28 )



今帰仁城跡ガイドでつくる「今帰仁グスクを学ぶ会」
同じカテゴリー(しまくとぅば)の記事
くーん
くーん(2009-11-20 18:02)

ウンメーとパッパー
ウンメーとパッパー(2009-11-20 16:20)


Posted by ミチさん at 20:49│Comments(0)しまくとぅば
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。