2010年03月02日

ジュウルクニチー 初体験

報告がおそくなりました。
「1フィート上映会」 土曜日無事終了しました。

ジュウルクニチー 初体験
       (あいさつする福地曠昭・1フィート代表)

ジュウルクニチー 初体験
  
(こんなにたくさんの人が集まってくれました)


そして会場の中に目取真俊(めどるま しゅん)さんを発見。今帰仁村出身の芥川賞作家(1997年)であり、やんばるきっての論客のお一人です。おもわず握手してしまいました。

みなさんの力を借りて開催することができた上映会。みなさんに感謝感謝です。



そしてきのうはジュウルクニチー(16日)墓前で祝う「グソー(あの世)の正月」です。

 沖縄に残る多くの行事や御願(うがん)は「旧暦」(月齢をもとにした太陰暦)で行われます。
文化的に古来より中国の影響が強かったためとも考えられますが、わたしは沖縄の人たちの多くがこれまで農作業や漁労など自然の移ろいに深く関わって暮らしてきたこと、そうした先人の知恵に学んできたからだと思っています。季節だけでなく潮の満ち引きなど、自然の変化と上手につきあって暮らしてきたのです。

 神様と人間が一緒に祝う旧暦1月15日までは神聖な期間。16日からは仏事が許されます。故にその初日に当たるジュウルクニチー(16日)が「グソー(あの世)の正月」となるわけです。

 特に盛んなのは、宮古島や八重山諸島、沖縄本島のやんばる地域などですが、那覇などの都市部では3年忌までの故人がいる家のみジュウルクニチーを行うところも多いようです。


 まえおきが長くなってしまいましたが、お家の前で呼び止められました。(説明しにくいのですが、お家に出入りする時必ず墓地群の前を通らなければなりません。別に墓地の中にお家があるわけではないのですが・・・。その前を通りかかった時、ちょうど ジュウルクニチーをしている方がおられたのです)

 けっこう親族がおおぜい集まってにぎやかにするのが普通なのですが、声をかけていただいたご近所さんは私たちと同じ世代のご夫婦の二人きり。二人では食べきれないほどのごちそうを並べておられ、「ご一緒にいかがですか」 と声をかけていただいたのです。前から一度ゆっくりお話を伺いたいと思っていたご夫婦でしたので 「それではお言葉に甘えて」 とちゃっかりお墓の前に座らせていただき、ごちそうをいただきながらゆんたく(おしゃべり)しました。この日は夏日、青空でとても気持ちいい。

 お家に帰り 「いい時間が過ごせたね」 とFumiさんと話しながら、 「あれ、おれたちお墓でご先祖様に手を合わせたっけ?」
 その記憶が二人ともありません・・・





今帰仁城跡ガイドでつくる「今帰仁グスクを学ぶ会」
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Posted by ミチさん at 12:04│Comments(0)やんばる通信
 
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