今帰仁のビーチサイドに大型リゾートホテル建設計画浮上
わが家から1km足らずのところに大型リゾートホテルをつくる(現在計画段階)という話が進んでいるとの記事が今朝の沖縄タイムス紙のトップ紙面に掲載された。まさに青天の霹靂。しかしガセネタとは到底思えないその記事の扱い方を見る限り、しっかりウラが取れているものと思われる。記事によると村有地を県内企業のオリオンビールに売却するという。オリオンビールは県内で高いシェアーを持っているビールメーカーだが最近は異業種への進出がめざましい。昨年オープンした「ホテルオリオンモトブリゾート&スパ」に続いて、その「今帰仁版」ともいえる姉妹ホテルの誕生だ。県北部に位置する本部半島にはすでに「オリオン嵐山ゴルフ倶楽部」もある。観光資源の多い本部半島だが地元の意向(行政ではなく住民の)は果たしてどうなのだろう?
地元の人たちの雇用促進につながり経済効果も高いかもしれない。反面、美しい景観の中での静かなやんばるの暮らしが、観光客が闊歩し生活道路をレンタカーが走り回る喧騒の地になってしまう心配もある。
今帰仁村には豊かな精神文化と静かな暮らしが残る古宇利島がある、かつてあった。
10年前に古宇利大橋ができて陸続きになると観光業を生業とする島外の人たちがどんどん移り住み商売を始めた。古宇利大橋も観光スポットとなり1年を通してたくさんの観光客が来るようになった。一昨年には海抜82mからの展望を売りにした「オーシャンタワー」なるものが大橋の背後に作られ景観が一変した。
これをきっかけに今帰仁村では新築改築する際の建物の高さ規制をはじめとする景観計画・景観条例の策定が進み、平成25年9月30日に施行された。条例に沿えば今回の高層ホテル建設は到底不可能であるはずなのだが・・・。
しかし本部町の場合、高層の「ホテルオリオンモトブリゾート」が着工する時点ですでに「本部町景観条例」はあった。それなのに結果的には巨大な建造物がつくられている。
現在日米政府が強引に進める辺野古新基地建設をめぐって「沖縄の自己決定権」が日本の政治、国のカタチを問うている。
国 vs 県はそのまま、市町村における「地元住民の自己決定権」につながっている。
当事者を蚊帳の外に置いてことを進めるのではなく、時間や手間がかかろうとも情報公開をしっかりやり、当事者である住民のコンセンサスを得て新規事業は進めてほしいものである。
【チェックしてほしい記事はこちら】
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オリオンビール、今帰仁にホテル建設計画 (琉球新報9/25)
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オリオンビールがリゾートホテル計画 今帰仁村の旧梯梧荘に (沖縄タイムス9/24)
巨大テーマパークが本部半島に!
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県議会代表質問 USJの沖縄進出は (琉球朝日放送のニュース映像10/1)
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